マウスピース矯正と美容医療!ほうれい線へのアプローチ

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マウスピース矯正中にほうれい線が気になり、セルフケアだけではなかなか改善が見られない場合、美容医療の力を借りるという選択肢も考えられます。ただし、矯正治療との兼ね合いもあるため、必ず歯科医師や美容皮膚科医と十分に相談した上で、慎重に検討することが大切です。ほうれい線に対する美容医療としては、いくつかの代表的な治療法があります。まず、「ヒアルロン酸注入」です。ヒアルロン酸は、もともと体内に存在する保湿成分で、これをほうれい線の溝に直接注入することで、皮膚を内側から持ち上げ、溝を目立たなくする効果が期待できます。比較的ダウンタイムも短く、手軽に受けられる治療ですが、効果の持続期間は数ヶ月から1年程度であり、効果を維持するためには定期的な注入が必要です。次に、「ボツリヌス治療(ボトックス注射)」です。これは、筋肉の動きを抑制するボツリヌス菌由来のタンパク質を注射することで、表情ジワの改善に用いられます。ほうれい線自体に直接効果があるわけではありませんが、例えば、口角を下げる筋肉の働きを弱めることで、間接的にほうれい線が目立ちにくくなる効果が期待できる場合があります。これも効果は一時的です。また、「糸リフト(スレッドリフト)」も選択肢の一つです。医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚を引き上げる治療法です。コラーゲンの生成を促す効果も期待でき、リフトアップ効果と肌のハリ改善が同時に得られるとされています。効果の持続期間は糸の種類や個人差がありますが、1年から数年程度です。さらに、「HIFU(ハイフ:高密度焦点式超音波)」などの照射系治療も人気があります。超音波の熱エネルギーを皮膚の深層部に照射することで、コラーゲンの生成を促し、肌を引き締める効果が期待できます。ダウンタイムがほとんどないのが特徴です。これらの美容医療は、それぞれにメリット・デメリット、費用、ダウンタイム、効果の持続期間などが異なります。マウスピース矯正中にこれらの治療を受ける場合は、まず担当の矯正歯科医に相談し、治療に影響がないか、どのタイミングで行うのが適切かを確認することが重要です。また、美容医療を行う医師にも、現在矯正治療中であることを必ず伝え、両方の専門家と連携を取りながら、安全かつ効果的なアプローチを選択するようにしましょう。