下の歯がガタガタだった私の矯正奮闘記

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子供の頃から、下の前歯のガタガタがずっとコンプレックスでした。上の歯はそれほどでもないのに、笑うとどうしても下の歯の乱れが目立ってしまう気がして、人前で思いっきり歯を見せて笑うことにどこかためらいがありました。写真を撮るときも、口をキュッと結んでしまう癖がついていました。社会人になり、ある程度経済的にも余裕ができた頃、「このまま一生この歯並びで悩むのかな」とふと思い、矯正治療を真剣に考えるようになりました。いくつかの矯正歯科でカウンセリングを受け、私の場合は下の歯だけの部分矯正でも改善が見込めるとのこと。ただ、より理想的な噛み合わせを目指すなら全体矯正が望ましいという話もあり、少し悩みましたが、まずは一番気になっている下の歯を整えたいという気持ちが強く、部分矯正でお願いすることにしました。選んだのは透明なマウスピース型の装置です。目立ちにくいこと、取り外しが可能で食事や歯磨きがしやすいことが決め手でした。初めてマウスピースを装着した時は、締め付けられるような違和感がありましたが、数日で慣れました。毎日20時間以上の装着と、定期的なマウスピースの交換。最初は面倒に感じることもありましたが、少しずつ歯が動いているのが実感できるようになると、それが嬉しくて治療を続けるモチベーションになりました。特に、重なり合っていた前歯の間に隙間ができ、徐々に歯が並んでいく様子を鏡で見るたびに、感動したのを覚えています。治療期間は約1年。長いようであっという間でした。装置を外して、綺麗に並んだ下の歯を見た時の喜びは言葉にできません。気にしていたガタガタがなくなり、歯磨きもしやすくなりました。何よりも、口元を気にせずに心から笑えるようになったことが一番の変化です。友人からも「笑顔が素敵になったね」と言われるようになり、自信がつきました。下の歯の矯正は、私にとって見た目だけでなく、心持ちまで変えてくれた大きな一歩だったと感じています。