良い審美歯科は、続けにくい。悪い審美歯科は、止めにくい。

2025年12月
  • 私が歯列矯正を決意した、あの日のこと

    生活

    昔から、自分の笑顔が好きではありませんでした。友達と写真を撮るとき、いつも口を固く結んで、ぎこちなく微笑むだけ。思いっきり「いーっ」と歯を見せて笑っている子たちを見るたびに、胸の奥がチクリと痛みました。私の悩みは、前歯のがたつきと、少しだけ前に出た口元。誰も気にしていないかもしれないけれど、私にとっては鏡を見るたびに溜息が出る、大きなコンプレックスでした。歯列矯正という選択肢が頭になかったわけではありません。でも、痛そう、高そう、時間がかかりそう、そして何より、あの金属の装置がキラリと光る口元で数年間も過ごすなんて、考えただけで憂鬱でした。そんな私が重い腰を上げたのは、大学の卒業式を控えたある日、振袖の前撮りをした時のことでした。プロのカメラマンに「はい、もっと笑ってー!」と言われるたびに、私の顔は引きつるばかり。出来上がった写真に写っていたのは、高価な振袖とは不釣り合いな、自信なさげな私でした。その写真を見た瞬間、ふと気づいたのです。「このまま、人生の節目をずっとこんな中途半端な笑顔で過ごしていくの?」結婚式も、いつか生まれるかもしれない子供の入学式も、全部この顔で?そう思った瞬間、涙が溢れてきました。もう、歯並びのせいにして、人生の主役であるべき瞬間から逃げるのはやめよう。費用も時間も、痛みも、全部乗り越えて、未来の私が後悔しないための選択をしよう。その日のうちに、私は矯正歯科のカウンセリング予約の電話をかけていました。それは、単に歯並びを治すという決意ではありませんでした。自分のコンプレックスと本気で向き合い、自信に満ちた笑顔で生きていく未来を、自分の手で掴み取ると決めた、私の人生の新たなスタートの日だったのです。