良い審美歯科は、続けにくい。悪い審美歯科は、止めにくい。

「歯列矯正をしたい」という長年の夢と、「でも、100万円近い出費は厳しい」という現実。都内のIT企業で働く私は、この二つの思いの間で何年も揺れ動いていました。貯金は少しずつしてきたけれど、生活費や将来のことを考えると、一括で大きな金額が手元からなくなるのは不安でたまりません。最初に検討したのは、多くのクリニックで案内されるデンタルローンでした。確かに、月々の支払額を低く抑えられるのは魅力的。でも、シミュレーションをしてみて愕然としました。金利だけで、最終的に十数万円も多く支払うことになるのです。この十数万円があれば、旅行にも行けるし、欲しかった洋服も買える…。治療そのものではない部分にお金を払うことに、どうしても抵抗がありました。クレジットカードの分割払いも調べましたが、金利はさらに高い。半分諦めかけていた時、いくつかのクリニックでカウンセリングを受ける中で、ある一つの選択肢に出会いました。それが「院内分割」です。カウンセリングで先生から「当院では、金利や手数料なしで、治療費そのものを治療期間で分割してお支払いいただけますよ」と説明された時、まさに目から鱗が落ちる思いでした。総額が変わらない。これこそ私が求めていた支払い方法でした。申し込み手続きも、クリニックで渡された一枚の申込書に必要事項を記入するだけ。審査もその場で完了し、あまりの簡単さに拍子抜けしたほどです。私の治療期間は約二年半、つまり30回払い。月々3万円強の支払いは、毎月の給料から無理なく捻出できる金額でした。この制度のおかげで、私は金銭的なストレスを感じることなく、前向きな気持ちで矯正治療をスタートさせることができました。毎月、クリニックの受付で支払いをするたびに、「今月も頑張ったな、また一歩理想の笑顔に近づいた」と、治療へのモチベーションも維持できています。もし院内分割という制度がなければ、私の矯正への挑戦は、もっとずっと先になっていたか、あるいは諦めていたかもしれません。